CRM(セールスフォース) FY2027 Q1 決算説明会
決算電話会議(Earnings Call)の日本語要約と逐次翻訳
決算発表日:
決算ハイライト
四半期末: 2026年4月30日 前年同期比 (YoY) は同四半期の前年実績との比較です。
- 売上高
- $11.13B
- +13.3%
- 営業利益
- $2.43B
- +22.7%(利益率 21.8%)
- 純利益
- $2.11B
- +36.7%
- 希薄化後 EPS
- $2.42
- +52.2%
AIセンチメント分析
決算説明会のトーンを AI が分析したものです。スコアは -100(弱気)〜 +100(強気)。
Agentforceを中心としたAIエージェント戦略が極めて強力なモメンタムを見せており、記録的な収益とキャッシュフローを達成している。一部製品の軟調さはあるものの、AIによる収益化の道筋(AOVの拡大やSlackの成長)が明確に示されている。
経営陣のトーン
+90 強気
アナリストの論調
+40 やや慎重
市場の懸念度: 中
トピック別センチメント
- AI・成長戦略 (Agentforce) +95 非常に強気
AgentforceのARRが10億ドルを突破し、トークン利用数やエージェント稼働ユニットが爆発的に増加している。
- ガイダンスと収益成長 +75 強気
通期売上ガイダンスを引き上げ、下半期におけるオーガニックなサブスクリプション収益の再加速に強い自信を示している。
- Slackの役割 +90 非常に強気
SlackがAIエージェントの主要なインターフェース(OS)として機能し、利用量(AWU)が前四半期比350%増と急成長している。
- Headless 360戦略 +80 強気
API(MCP)を通じてSalesforceの価値を外部ツールやコーディングエージェントへ開放し、新たな収益機会を創出している。
- マージンと資本効率 +85 強気
AIを活用したエンジニアリングの効率化により、人員増を抑えつつマージン拡大を実現する『Rule of 50』への道筋を示している。
- 製品別パフォーマンス -20 慎重
Commerce Cloud、Tableau、Marketing Cloudにおいて需要の軟調さが指摘されている。
定量指標(語彙ベース)
1.2
ヘッジ語密度 /1000語
61%
Q&A の割合
8
登壇アナリスト数
11,517
総語数(原文)
※ 本分析は AI による自動推定であり、投資助言ではありません。
全体要約 (Summary)
シニア・アナリストとして、CRM(Salesforce)のFY2027 Q1決算電話会議の内容を、投資家向けに要約・分析いたします。
CRM FY2027 Q1 決算要約レポート
1. 決算の要旨(全体的な業績と評価)
本四半期は、Salesforceにとって「Agentic AI(エージェンティックAI)」への転換が実数値として現れた、極めて強力な決算でした。
- 主要指標: 売上高は111.3億ドル(前年同期比13%増)、cRPO(残存履行義務)は336億ドル(同14%増)と、市場予想を上回る堅調な推移を見せました。
- 収益性: 非GAAPベースの営業利益率は34.8%(250bps改善)と、記録的な水準を達成しています。
- 評価: 従来のSaaSモデルから、AIエージェントが自律的に業務を遂行する「Agentic Enterprise(エージェンティック・エンタープライズ)」への移行が、既存顧客のアップセルおよび大型案件の獲得を通じて明確に示されました。
2. セグメント別・地域別の動向
- Agentforce & Data Cloud: 本決算の最大の推進力です。AgentforceのARR(年間経常収益)は10億ドルを突破。Data CloudとInformaticaを含むAI・データ関連のARRは34億ドルに達しました。
- Slack: 驚異的な成長を遂げています。今四半期の100万ドル超の新規受注案件のうち、約半数がSlack関連であり、前年同期比で80%増。Slack上のエージェントによる作業単位(AWU)は前四半期比350%増と爆発的に伸びています。
- 弱含みのセグメント: Commerce CloudおよびTableauについては、引き続き軟調な動きが見られ、全体の成長を一部押し下げる要因となっています。
- 買収シナジー: Informaticaの買収によるデータ管理能力の強化が、Data 360の成長を加速させています。
3. 経営陣が強調した戦略、成長ドライバー
経営陣は、同社を「世界No.1のAgentic CRM」と定義し、以下の3点を成長の柱としています。
- Agentforce(自律型エージェント): 単なるチャットボットではなく、SalesやServiceの各プロセスを自律的に完結させる「エージェント」を提供。トークン処理数は前四半期比152%増と、利用規模が急拡大しています。
- Headless 360(ヘッドレス戦略): Salesforceの機能を、SalesforceのUIを通さずとも、Slack、Microsoft Teams、あるいは独自の外部アプリやAPI(MCP経由)から利用可能にする戦略。これにより、顧客の既存のワークフローの中にSalesforceの価値を埋め込み、TAM(獲得可能な最大市場規模)を劇的に拡大させます。
- Customer Zero(自社活用): 自社内でAIコーディングツールやSlackbotを徹底活用し、エンジニアの生産性を高めつつ、製品の品質向上とマージン拡大を同時に実現するモデルを強調しています。
4. アナリストの質問と回答の重要点
- AIへの転換と収益化のタイミング: アナリストからは「Agentforceの勢いは強いが、それが全体の予約(Bookings)やサブスクリプション収益の加速にどう結びつくのか」という懸念が示されました。
- 回答: 経営陣は、Agentforceによる「既存顧客のアップセル(Seatのアップグレード、Flex Creditsの販売)」と「大型案件(ILA: 無制限エンタープライズライセンス契約)の増加」を根拠に、下半期の収益再加速に強い自信を示しました。
- Headless戦略のリスク: 「自社プラットフォームの価値が抽象化(流出)されないか」という問いに対し、
- 回答: むしろ、API(MCP)を通じてあらゆる場所で利用されることで、信頼できる「データ基盤・実行基盤」としての地位を固め、新たな収益源(APIコール等の従量課金的な機会)を生む戦略であると回答しました。
- マージンへの影響: AIによるトークン消費増が利益を圧迫しないか。
- 回答: AIによるエンジニアの生産性向上(人員を増やさずにコード量を倍増)がコスト増を相殺しており、マージン構造は維持・改善される見込みです。
5. 今後の見通しとガイダンス
- 通期見通し: 通期売上高ガイダンスの中値を459億〜462億ドルへと引き上げました。
- 成長のサイクル: 上半期はAgentforce等の導入・準備期間として、下半期に有機的なサブスクリプション収益の再加速(Re-acceleration)が起こるという見通しを提示しています。
- 資本還元: 250億ドルの加速自己株式取得(ASR)を開始するなど、株主還元にも積極的な姿勢を維持しています。
【アナリストの視点】 投資家が注目すべきは、「Agentforceが単なる新機能ではなく、既存の全クラウド(Sales, Service, Slack等)の価値を再定義するプラットフォームである」という点です。Tableau等の弱さが懸念材料ですが、AIエージェントによる「利用量(AWU/トークン数)の爆発的増加」が、次なる収益成長の先行指標として極めて強力に機能していることが確認できました。
逐次翻訳 (Faithful Translation)
マイク・スペンサー
こんにちは。本日は、当社の2027年度第1四半期決算電話会議にご参加いただきありがとうございます。プレスリリース、SEC提出書類、および本日の電話会議のリプレイは、当社ウェブサイトでご確認いただけます。本日の電話会議には、会長兼CEOのマーク・ベニオフ、最高執行・財務責任者のロビン・ワシントンが参加しております。
また、質疑応答セッションには、社長兼最高マーケティング責任者のパトリック・ストークス、社長兼最高収益責任者のミゲル・ミラーノ、社長兼最高エンジニアリング・サクセス責任者のスリニバス・タラプラガダも参加いたします。本日のコメントの一部には、リスク、不確実性、および仮定に左右される将来予測に関する記述が含まれており、これらは変更される可能性があります。これらのリスクがいずれか具体化した場合、あるいは当社の仮定が不正確であったことが判明した場合、実際の会社の業績や結果は、これらの将来予測に関する記述とは重大に異なる可能性があります。
マイク・スペンサー
これらのリスク、不確実性、仮定、または当社の財務結果や業績に影響を与える可能性のあるその他の要因の説明は、直近のフォーム10-K、10-Q、およびその他のSEC提出書類を含む、当社のSEC提出書類に含まれています。法律で義務付けられている場合を除き、当社はこれらの将来予測に関する記述を更新する責任を負いません。念のため申し上げますが、本日の説明には非GAAP指標が含まれます。当社のGAAP指標と非GAAP指標、およびガイダンスとの調整については、決算資料およびプレスリリースでご確認いただけます。
それでは、マークにマイクを渡します。
マーク・ベニオフ
はい、素晴らしいですね。マイク、本当にありがとう。皆様と一緒にここにいられて、とてもエキサイティングです。皆様と2回目のビデオ決算電話会議を行えるのは本当に素晴らしいことです。
サンフランシスコは素晴らしい天気で、皆様と一緒に楽しい時間を過ごせると思います。数社の顧客の方々にも参加していただいており、非常に嬉しく思っています。さて、皆様にもお分かりいただける通り、当四半期はセールスフォースにとって極めて優れた四半期となりました。記録的な売上高、記録的な契約数、そして驚異的なキャッシュフローを達成しました。
もちろん、投資家の皆様に対しても記録的なレベルの還元を行ってきたと考えています。これについては、特にこのような異例の時期において、それがどれほど重要であるかについてお話しする予定です。その点について触れていきます。また、ところで、記録的なトークン数についても言及したかと思います。
マーク・ベニオフ
我々が処理したトークン数は28.6兆トークンに達し、前四半期比で152%増加しました。これは、当社の新しいエージェンティック(自律型)製品がお客様に多大に採用されていること、そしてそれらがどのように38億のエージェンティック・ワーク・ユニットへと変換されたかを示す、これ以上ない例と言えます。エージェンティックAIは、当社がCRMをクラウド化した以来、お客様にとっても、セールスフォースにとっても最大の成長機会であり、日々凄まじいイノベーションが生まれています。それは当社の製品、顧客の勢い、そして業績に見て取ることができます。
セールスフォースは、かつてないほどお客様にとって不可欠な存在となっています。まもなくお客様のお話も伺う予定です。当社はナンバーワンのエージェンティックCRMであり、あらゆる企業をエージェンティック・エンタープライズへと変革しています。それでは、この素晴らしい第1四半期の数字についてお話ししましょう。
マーク・ベニオフ
売上高は111.3億ドルで、前年同期比名目で13%増、恒常通貨ベースで12%増となりました。cRPOは336億ドルで、名目ベースで約14%増、恒常通貨ベースで13%増となりました。第1四半期の非GAAP営業利益率は34.8%で、250ベーシスポイント上昇しました。これもまた、いくつかの記録的なレベルに達しています。
GAAP営業利益率は21.1%で、130ベーシスポイント上昇しました。非常に素晴らしい結果です。営業キャッシュフローは67億ドルを達成しました。あらゆる業界の数万社もの企業が、セールスフォースと共にエージェンティック・エンタープライズを構築しています。
これについても本日お話しします。OpenAI、Anthropic、GoogleといったAIの未来を構築している企業は、すべてセールスフォースの顧客であり、すべてSlackの顧客でもあり、Agentforceを活用してこれら驚異的な新機能を構築しています。当四半期には、新規ACV(年間契約価値)が100万ドルを超える契約を記録的な98件獲得しました。第1四半期に100万ドルを超える契約が98件です。
これについては本日、ミゲルがお話しします。
マーク・ベニオフ
LVMH、Chobani、そしてちなみに当四半期中に当社と新たに7,200万ドルのELA(エンタープライズ・ライセンス契約)を締結したアメリカ空軍といった組織も含まれます。素晴らしいですね。Agentforceへの需要は驚異的で、ARR(年間経常収益)は現在10億ドルを超えています。Data 360およびInformatica Cloudと合わせると、AIおよびデータ関連のARRは34億ドルに達しました。
AgentforceおよびData 360のブッキングの50%は、契約を拡大した既存顧客によるものでした。現在までに、前述の通り28.6兆トークンを処理し、前四半期比で152%増加させ、それを顧客向けの38億エージェンティック・ワーク・ユニットへと変換しました。これは前四半期比で111%増です。現在、AgentforceはすべてのCustomer 360アプリケーションに搭載されており、サービス、セールス、マーケティング、コマース、その他多岐にわたる組織の運営方法を変えています。
これが最も顕著に表れているのはカスタマーサービスです。まずはAgentforce Serviceから始めましょう。
マーク・ベニオフ
人間とエージェントが、最初のコンタクトから最初の解決に至るまで、音声、ウェブサイト、アプリという3つのチャネルを通じて、あらゆるチャネルでコラボレーションします。まもなくお聞きいただく素晴らしい例として、UCLA Healthがあります。uclahealth.orgにアクセスすると、Agentforceが質問への回答、医師との接続、UCLAのテクノロジーとの接続を支援するためにそこにいることがすぐに分かります。これは、当社の最新バージョンのAgentforceを活用した素晴らしい例です。
help.salesforce.comおよび1-800-NO-SOFTWAREにAgentforceを導入してから、まだわずか15ヶ月ですが、すでに400万件の問い合わせを自律的に処理しました。これは現在、人間のエージェントが処理している量の2倍です。あらゆる顧客が今すぐこれを有効にできます。多くの顧客がAgentforce Serviceで驚異的な結果を得ています。
世界最大のワイン会社であるVivinoは、わずか37人の担当者で7,400万人のユーザーをサポートしています。
マーク・ベニオフ
信じがたいかもしれませんが、これは可能です。なぜなら、エージェントである「Vivina」が、注文状況の照会やアカウントに関する質問をより自律的に処理し、解決時間を70%短縮しているからです。McAfeeは、ServiceNowに代わるものとして、当社の新しいAgentforce ITSM製品、すなわちAgentforce IT Serviceを選択しました。彼らはチケット・デフレクション(問い合わせの回避)、ハードウェアのプロビジョニング、インシデント管理など、あらゆる用途でこれを使用しています。
本当に素晴らしいです。20万件以上の口座を持つ大学貯蓄プランのプロバイダーであるFlorida Prepaidは、Agentforce Voiceを使用して、営業時間内の電話の75%、時間外の電話の100%を自律的に処理しています。Agentforce Salesを使用すると、最初のリードから成約に至るまで、収益ライフサイクル全体を強力にサポートします。前にも申し上げた通り、25年以上にわたり、セールスフォースは何千万ものリードを生成してきましたが、その中には一度もフォローアップできなかったものもありました。
第1四半期だけで、Agentforce Salesは22万件のリードを自律的に処理し、4,200万ドルのパイプラインを生成しました。素晴らしいことです。
マーク・ベニオフ
サービス、営業、マーケティング、Slackなどにおいて、当社の顧客が何を行っているかについて、私はより大きな興奮を覚えています。もう一つの素晴らしい例は、サイバーセキュリティのリーダーであるFortinetが、Agentforce Salesを使用して予測型リード・スコアリングを強化していることです。金融のリーダーであるAgibankは、WhatsApp上で即座にリードを適格化するSDRエージェントを構築しました。salesforce.comにアクセスすれば、当社のホームページ上で稼働している自社独自の適格化システムを確認することさえできます。
第1四半期、当社はQualifiedの買収を完了し、同社のSDRエージェントであるPiperをSalesforceに統合し、これら優秀なSalesforce出身者たちを我が家へと呼び戻しました。すでに700社以上の顧客がPiperを使用しています。これは驚くべき成功であり、先ほど申し上げた通り、salesforce.comにPiperを導入しましたので、皆さんはそれを直接体験することができるでしょう。これは非常に素晴らしいことだと考えています。
マーク・ベニオフ
それはトラフィックの50%を惹きつけ、数千のリードを適格化し、従来のウェブエージェントよりも45%多いパイプラインをもたらしています。先週発表した新しいAgentforce Coworkerについても、非常に興奮しています。もしまだ聞いていらっしゃらなければ、当社のすべてのSalesforceアプリケーションには、現在、自律型エージェントが組み込まれています。複雑な設定は不要です。
ただオンにするだけで、それはあなたの同僚となり、答えを見つけ、行動を起こし、仕事を迅速にこなします。Coworkerがもたらすインパクトのイメージをお伝えすると、人々は月間10億回、Salesforce内で情報を検索しています。Coworkerは、検索を「答え」に、そして「答え」を「アクション(行動)」に変えるのです。当社の先駆者の一人であるAndrew Russo(おそらく彼がXで私に直接返信しているのをご覧になったかと思いますが、それは少し驚きでした)は、「これが現実だなんて信じられない」と言っていました。
マーク・ベニオフ
Agentforce Coworkerは、当社の複雑な営業データやERPデータを集約・ナビゲートし、つい昨日までなら画面やシステム間を60分間も行き来しなければ答えられなかった質問に答えることができました。それを見るのは、とても素晴らしいことでした。今四半期、当社はHeadless 360についても発表しました。これにより、改めて、すべてのSalesforceが当社のMCPクライアント、API、CLIプロンプトを通じてアクセス可能になります。
Headless 360は、人間、エージェント、およびヘッドレスプラットフォームを統合し、あらゆるサーフェス(接点)において、あらゆるコーディングエージェントを使用してSalesforceを利用できるようにします。これにより、導入がスピードアップし、消費が促進され、より多くのアクション、ワークフロー、データ、インテリジェンスが生まれ、それらすべてがSalesforce全体で相乗効果を生み出していきます。私たちは、顧客がいる場所へと歩み寄っています。4月のローンチ以来、当社のプラットフォームにはすでに450万件のMCPコールが処理されました。
第1四半期だけで、1兆件近いAPIコールを処理しました。驚異的です。
マーク・ベニオフ
Headless 360を活用して、IndeedはCursorから直接Agentforceエージェントを構築・展開しています。また、欧州有数のオンラインフードデリバリープラットフォームであるJust Eat Takeawayは、先ほど当社の経営陣全体に対して素晴らしい話を披露してくれましたが、彼らはすでにHeadless 360を使用してエージェントをWhatsAppや他のチャネルに導入し、15カ国にわたる35万社のパートナーとエンゲージメントを図っています。次に、私たちの「お気に入り」であるSlackについてお話ししましょう。ここベイエリアの、OpenAIやAnthropicを含むあらゆるAI企業がビジネス運営にSlackを使用しており、当社の顧客をエージェンティック・エンタープライズ(エージェント主導型企業)へと変貌させています。
Slackは、今四半期の100万件を超える受注のほぼ半分を占めており、前年同期比で80%増加しました。まさに月へと向かうロケットのような勢いです。すべてのAI企業はSlack上で稼働しています。先ほど申し上げたように、Slackを使用していないスタートアップや次世代AI企業は存在しないと考えています。
マーク・ベニオフ
AnthropicはSlackを自社のコア・オペレーティングシステムと呼んでいますが、Slackはあらゆる企業にとってそのような存在になりつつあります。当社のすべてのアプリはSlackファーストです。今やサービスエージェントは、Slack内で直接、ケースを要約し、レコードを更新し、担当の人間へエスカレーションすることができます。SlackbotはMCPクライアントでもあります。
そのため、NetSuiteでの注文書作成やJiraでのプロジェクト更新を指示すれば、ツールを切り替えることなく実行されます。最初の6週間でSlack MCPのユーザー数は100万人に達し、SlackのAWU(週次アクティブユーザー数)は前四半期比で350%近く増加しました。2年後には、Slackを使用するエージェントの数は人間よりも多くなるでしょう。それらすべてのエージェントは、Slackから直接得られるコンテキスト、データ、そしてインサイトを必要としています。
すべてのワークフローにはデータが必要であり、すべての行動には統合が必要であり、そしてすべての顧客はビジネス全体で何が起きているかを確認する必要があります。
マーク・ベニオフ
私たちは、Data 360、Informatica、MuleSoft、Tableauを通じて、これまで集められた中で最大の信頼できるCRMコンテキストを保有しています。これらすべてのコンテキストを管理・提供することで、あらゆるエージェントが推論し、行動し、真の結果をもたらすことができるようにします。Informaticaは素晴らしい買収を行いました。今四半期、非常に好調な業績を上げました。
顧客がパイロット(試行)から本番環境へ移行するために必要となる、データ管理という重労働を担っています。これらすべてが、私たちがナンバーワンのエージェンティックCRMである理由です。私たちは、あらゆる企業がエージェンティック・エンタープライズになるために必要なものを提供しています。さて、話を続けましょう。
Headless 360によって、プラットフォーム全体にアクセスできるようになります。テーブルに新しいメンバーも加わっていますね。とてもエキサイティングです。会えて嬉しいよ。
私たちは変革しており、さらに重要なことに、私たちの顧客もまた変革しています。さて、それでは、本当に重要なことへと進みましょう。ようこそ。
マーク・ベニオフ
お越しいただきありがとうございます。
ジェームズ・シェンク
お招きいただきありがとうございます。
マーク・ベニオフ
皆様にお会いできて大変嬉しく思います。皆様に自己紹介をしていただけますか? 皆様、彼をご存知ないと思いますので。
ジェームズ・シェンク
ジェームズ・シェンクです。バージニア州タイソンズに本社を置く、PenFed Credit Unionの社長兼CEOを務めております。
マーク・ベニオフ
サンフランシスコへは初めてですか?
ジェームズ・シェンク
数回訪れたことがあります。Salesforceの方と会うために。
マーク・ベニオフ
たいていはお会いするのはワシントンD.C.ですよね。ここにお越しいただけて嬉しく、また感謝しています。少しお話しいただけますか。PenFedではしばらくSalesforceを使用されていますね。
「エージェンティック・エンタープライズ(agentic enterprise)」になるというビジョンをお持ちですが、現在どのようなことが起きているのか教えていただけますか? あなたの決算説明会でも少し伺いましたが、私たちの決算説明会でも、ぜひ皆様にあなたの話を聞いていただくべきだと思います。
ジェームズ・シェンク
その理由をお話しさせてください。私は25年前に金融サービス業界に入りました。当時は18,400の銀行と信用組合がありました。現在は8,000です。
考えてみてください。500の信用組合と銀行が……
マーク・ベニオフ
驚くべきことです。
ジェームズ・シェンク
毎年、合併するか、あるいは競争に敗れて消滅しているのです。
マーク・ベニオフ
素晴らしい。
ジェームズ・シェンク
私たちは変わらなければならないと分かっていました。91年間存続してきましたが、存在意義を持ち続けるためには、私たちを新たなレベルへと引き上げるために、いわば我々の技術基盤を再構築してくれるような相手とパートナーシップを組む必要があると認識しました。
マーク・ベニオフ
意欲的でしたね。
ジェームズ・シェンク
非常に意欲的でした。
マーク・ベニオフ
ええ。
ジェームズ・シェンク
毎日、ハングリーでなければなりません。
マーク・ベニオフ
ええ。
ジェームズ・シェンク
キャリアを始めた頃は、あなたと同じように6フィート5インチもありましたが、今は5フィート6インチです。
マーク・ベニオフ
わかりました。では、これまで何を行ってきたのか、そしてビジョンは何なのかについて、もう少し詳しく教えてください。
ジェームズ・シェンク
約2年前、私は実際にニューヨークで開催された貴社のワールドツアーに参加しており、他のパートナーたちが、メンバー・エクスペリエンスに対して何ができると考えているのか、そのビジョンを目の当たりにしました。我々が8,000社もの競合他社と競い合う際、あらゆるトランザクションにおいてハイパー・パーソナライゼーションを提供しなければなりません。我々は1秒間に約500件、年間1億6,000万件のメンバー・トランザクションを行っています。それらは、世界のどこであっても、リアルタイムで正確でなければなりません。
我々は過去数年をかけて、プラットフォーム全体を構築してきました。約400のプラットフォームから、文字通り12の戦略的パートナーへと集約しました。我々のコールセンター、モバイル、ウェブ、そして支店は、すべてSalesforce上で稼働しています。パートナーを増やしたり、テクノロジーをサイロ化した機能にしたりすることは、イノベーションに対する税金であり、スピードに対する税金であり、そしてセキュリティに対する税金なのです。
ジェームズ・シェンク
Salesforceを中心に構築することで、ジム・コリンズの「フライホイール効果」を実感するまでに、本当に25年かかったと感じています。現在、オペレーション、住宅ローン、IT、人事の各部門にわたって、76のエージェントが稼働しています。すべての領域において、従業員の生産性を高めるためにこれを導入しています。我々は、彼らは今や「バイオニック(拡張された)・従業員」であると言っています。
従業員を失っているわけではありません。同じ人数で、より大規模な、産業化された規模でのボリューム増に対応できているのであり、それを非常に誇りに思っています。
マーク・ベニオフ
さて、「SaaSpocalypse(SaaSの終焉)」に関するナラティブは耳にされていることでしょう。これらのAIアプリがソフトウェアを変革しているという、この驚くべき話は誰もが耳にしています。それは間違いなく真実です。我々のすべての製品は、そのおかげで格段に良くなっています。
それが、皆様のSalesforceの使い方にどのような影響を与えているのでしょうか?
ジェームズ・シェンク
人々がどのように購買決定を下すかについてお話しさせてください。いくつかの話を聞いていますので。
マーク・ベニオフ
ええ。それは非常に重要だと思います。
ジェームズ・シェンク
誰かがあなたのドアをノックしてくるのです。
マーク・ベニオフ
ええ。
ジェームズ・シェンク
あなたはドアを開けて、金庫の鍵や、家族の宝石が入った金庫の暗証番号を彼らに渡しますか?いかなる企業のCEOであっても、毎日50件のコールドコールを受けることになります。「誰かが、もっと違うやり方で、あるいはより優れたやり方でできる」と言うかもしれません。では、意思決定は実際どのように行われるのでしょうか?第一に、その企業、この場合はSalesforceは、我々が必要とする製品とサービスを持っているか?第二に、そのビジョンを現実のものにするために、我々のチームと共に取り組むエンジニア、アーキテクト、専門家を有しているか?最後に、たとえ他の企業が最初の2つを満たしていたとしても、好調な時も不調な時もそこにいて、その製品やサービスを支えてくれる企業はどこか?これら3つを並べたとき、そこに良好で信頼できるパートナーシップが存在します。それが、私たちがSalesforceを選んだ理由です。
ジェームズ・シェンク
私たちは、文字通り貴社のチームと手を取り合って取り組んできました。私たちは、プロセスを合理化したい、コードのレイテンシ(遅延)を排除したい、XやY、あるいはZを行いたい、と伝えました。貴社のチームは、エンジニア、アーキテクトといったあらゆるレベルにおいて、ビジョンを構築するために最前線に立ってくれました。それは単なる「宇宙船に乗った空論」ではありません。
実装可能なものです。現在、私たちの従業員と並行して稼働する76のエージェントがいます。良い例はコールセンターです。「エージェント・ウィングマン(Agent Wingman)」を導入しています。
私は飛行士ですので、私がウィングマンが好きだからという理由で名付けられたのだと考えています。エージェント・ウィングマンにより、今年は160万ドル近いコスト削減ができる見込みです。今年は通話処理時間を10%短縮し、後処理時間は50%削減、保留通話は40%削減されました。メンバーにとってより良い体験となります。
忘れないでください、彼らには他に8,000もの金融機関という選択肢があるのです。
ジェームズ・シェンク
私は、メンバーがPenFedで毎回素晴らしい体験をしてほしいと考えています。それは毎回、正しくなければなりません。私は、従業員に、電話で行われた直後の内容を入力させるのではなく、ナレッジワークを行い、関係性における信頼を構築してほしいのです。私たちは、電話の内容を聴き取り、文字起こしをするエージェントを導入しています。
人間がプロセスに関与し続ける(Human's still in the loop)形をとっています。人間が今話された内容を承認しますが、それによって360度の視点が得られます。もし取引が支店、ウェブ、モバイルのいずれかで行われたとしても、その消費者、つまりメンバーを次に担当する者は、その関係性を正確に把握できます。次に何を販売したいか、あるいは、彼らの娘さんの卒業のために次に何が必要かを知ることができるのです。
これは、400人もの面談相手を必要とすることなく、超パーソナライズされたオムニチャネル体験を生み出しています。私は、ビジネスを強化させてくれる12の戦略的パートナーを持っています。
マーク・ベニオフ
先ほどおっしゃったことに関連しますが、もちろん、あなたのご奉仕(公務)にも感謝いたします。そして、あなたのメンバーについて、そして彼らがいかに我が国にとって重要であるかについてお聞かせください。
ジェームズ・シェンク
私たちは1935年に「戦時局信用組合(War Department Credit Union)」としてスタートしました。私たちは、国家安全保障コミュニティ全体で国に仕える男女と、世界中のどこかで彼らを支援するすべてのアメリカ人をサポートしています。だからこそ、すべてが正しく、正確で、リアルタイムであり、産業レベルの信頼性がなければならないのです。私たちはそれを非常に誇りに思っています。
マーク・ベニオフ
あなたにSalesforceの顧客として加わっていただけることを、非常に誇りに思います。本日の締めくくりに、あなたのような他の金融サービス・リーダーや、エージェント技術の導入を検討している方々が知っておくべきだと思うことはありますか?
ジェームズ・シェンク
それは、あなたが考えているよりも早く起こります。文字通り、私たちは2年前に何が可能かというビジョンを見ていました。迅速に構築することは可能です。最も重要なのは、適切なパートナーを持つことであり、パートナーを持ちすぎないことです。
パートナーが多すぎると、物事は遅くなります。
マーク・ベニオフ
すばらしい。ジェームス、本日あなたをお迎えできて、これ以上ないほど嬉しく思います。
ジェームズ・シェンク
ありがとう、マーク。
マーク・ベニオフ
サンフランシスコにお迎えできて嬉しく思います。
ジェームズ・シェンク
ありがとうございます。
マーク・ベニオフ
あなたのあらゆる尽力に感謝します。
ジェームズ・シェンク
お招きいただきありがとうございます。
マーク・ベニオフ
国と、すべての人々のために。
ジェームズ・シェンク
感謝いたします。
マーク・ベニオフ
本当にありがとうございます。お会いできて光栄です。
ジェームズ・シェンク
ありがとうございます。
マーク・ベニオフ
さて。ジェームズをここにお迎えできて、大変嬉しく思います。サンフランシスコにお越しいただきありがとうございます。信じられないほどです。
彼をここにお迎えできるのは本当に素晴らしいことです。それは非常に重要なメッセージだと思います。また、もうお一人の顧客として、もう一つの素晴らしい顧客であるUCLA Healthにもご参加いただいています。彼らはAgentforceを使用して、1日450人の患者をサポートしています。
詳細をすべて説明するつもりはありません。私たちの親しい友人であるパラヴィ、そしてマイケルを歓迎してください。皆さん、ようこそ。私たちの番組に(この場に)お越しいただきありがとうございます。
マイケル・バーク
マーク、ありがとうございます。
パラヴィ・ミナンパティ
お招きいただきありがとうございます。
マーク・ベニオフ
それでは、皆さんのストーリーをお聞かせいただけませんか? ジェームズのストーリーを聞いたところです。UCLA Healthでのストーリーを伺いましょう。皆さんには既にuclahealth.orgへ行ってAgentforceを見ておくようお伝えしましたが、皆さんが取り組んでいることについて少しお話しいただけますか?
マイケル・バーク
もちろんです。私たちは数年間にわたりSalesforceと連携してきましたが、直近ではHealth Cloudの単一のインスタンスに統合しました。その上にMarketing CloudやData 360を構築し、最近ではAgentforceを用いた最初の試験運用を開始しました。それは顧客向けのチャットボットです。
現在は、ウェブサイトをスクレイピングするのみで、患者を必要な場所へと案内するバーチャル・コンシェルジュのような役割を果たしています。医療提供者の検索、一般的な問い合わせ、治験の案内などをサポートしています。私の考え方としては、これらのトピックのそれぞれは、以前であれば電話であったり、メールであったり、あるいは患者自身に課せられた負担であったかもしれませんが、今では、困った時に患者が利用できるワンストップ・ショップとなっています。
マイケル・バーク
より迅速に回答を得られるようになっています。
マーク・ベニオフ
皆さんとご一緒できて本当にエキサイティングです。そして、多くのヘルスケア機関が皆さんのために多くのことを行っています。実はここに、CVS Healthが明日、私たちと共に何かを立ち上げるというプレスリリースがあります。皆さんは他のみんなよりもずっと先を行っていると言いたいです。
ヘルスケア業界では、エージェントの導入に対して非常に保守的な人々が多くいます。それに関して、彼らへのメッセージは何でしょうか? 先ほど、皆さんのウェブサイトへ行ってそれを見ることができると言いましたが。同業者や、エージェンティック技術(agentic technology)の導入を検討している他の人々へのメッセージをお願いします。
マイケル・バーク
顧客対応分野に足を踏み入れるまでには、しばらく時間がかかったと言えます。研究に関しては、バックエンドで多くのことを行っています。これが私たちの業務に大きな影響を与えています。私たちは多くの予防措置を講じました。
この特定の製品は、テストの観点から本当に助けとなりました。私たちが踏み出すあらゆるステップを検証することを可能にする多くのプロトコルが整備されており、それによって経営陣がここでの最初の実験を承認するための、多くの確実性が得られました。
マーク・ベニオフ
素晴らしい。パッラヴィ、ここでの技術的なノウハウと詳細を教えてください。ご存知の通り、私たちは「SaaSアポカリプス(SaaSpocalypse)」の中にいます。このSaaSアポカリプスをどのように見ていますか? あなたはこの分野のエキスパートであり、テクノロジーを導入している立場です。
あなたの洞察を聞かせてください。
パラヴィ・ミナンパティ
はい、もちろんです。根本的に、私たちはヘルスケアシステムが極限まで逼迫しているというビジネス上の課題を念頭に置いて、このテクノロジーを見ています。どのようにヘルスケア従事者を支援し、どのように患者がより迅速にケアを受けられるようサポートできるか。私たちにとって、これは他のあらゆるものと同様に一つのテクノロジーであり、それらのペインポイントを業務上どのように最適に活用して対処し、スタッフをより迅速にし、患者を助けることができるか、という問題です。
それが私たちの原動力であり、アプローチの核心です。マイクが言及したように、私たちはこの種のテクノロジーを導入するために必要なものと同じ監視体制、同じポリシー、および手順を使用しています。
マーク・ベニオフ
パッラヴィ、あなたは私たちの最新バージョンのAgentforceを導入しました。あなたがそれを使って成し遂げたこと、マルチメディア体験全体、コールセンターとの統合、あらゆる機能は驚異的です。医師を繋ぎ、UCLAの技術的ノウハウをクライアントに直接届けています。このテクノロジーを導入して得た、最大の驚きを教えてください。
「これは誰もが知っておくべきだ」と、本当に衝撃を受けたことは何でしたか?
パラヴィ・ミナンパティ
あらゆるテクノロジーの導入において、私たちが得られる最大の教訓は、ワークフローの観点からどれほどの負債を蓄積してきたか、どれほどの技術的負債や人的負債を生み出してきたか、そして、その中にいかに泥沼化しているかということです。「物事はこうあるべきだ」という状況です。これは、私たちが「やり方を変える方法がある」と扉を開く絶好の機会です。「昨日の問題を解決し、明日のための新しいエンタープライズを作り始めることはできるか?」ということです。
それが私たちの真のアプローチです。マイクが主導した最初のエージェント・ユースケースを8ヶ月以内に立ち上げられたことを嬉しく思っています。私たちは、次なる展開、そしてどのようにスケールさせ、このテクノロジーを次に活用していけるのかを非常に楽しみにしています。
マーク・ベニオフ
分かりました、マイク。質問はこれです。次は何を行い、次のステップとしてどのようにこのテクノロジーを活用していく予定ですか?
マイケル・バーク
実は、これに関するもう一つの素晴らしい点は、患者の方々から多くの知見を得られていることで、Agentforceは実際にそれらを一つずつ集約し、分類することに長けています。Agentforceにどのシステムへのアクセスを許可するか、どのような機能を要求するか、といった点についてです。次は、MyChartとの統合の可能性を検討しています。おそらく、それはリストの中で比較的優先順位の高いものの一つだと思います。
また、バックオフィス機能への支援も開始したいと考えています。いくつか異なる事項があります。
マーク・ベニオフ
お二人とも、お電話にご参加いただき感謝いたします。お迎えできて大変嬉しく思います。お客様としてお迎えできることを嬉しく思いますし、皆様が私たちを前進させ続けてくれるだけでなく、他の顧客にもインスピレーションを与えてくれることを願っています。それでは、ロビン・ワシントンに代わります。
パラヴィ・ミナンパティ
ありがとうございます。
ロビン・ワシントン
マーク、本当にありがとうございます。さて、皆さんは今、SalesforceがナンバーワンのエージェンティックCRMであるという主張をお聞きになりました。その裏付けとなる財務実績も、同じ物語を物語っています。まず、数字の原動力、なぜ当社の成長が持続的なのか、そしてどのようにオペレーショナル・エクセレンスによってそれを賄っているのかについてお話しします。
マークが述べたように、長期的な株主価値を促進している当社の資本配分戦略についても最新情報をお伝えします。四半期の内容に入る前に、枠組みに関する補足事項があります。これは、新しい2027年度の収益開示フレームワークにおける第1四半期(Q1)となります。エージェントが顧客の構築、販売、サービスの方法を変革する中で、当社の新しいフレームワークは、Agentforceが現在、当社のあらゆるアプリケーションに深く組み込まれていることを反映しています。
これに関する詳細については、決算説明資料をご参照ください。
ロビン・ワシントン
持続的な成長の原動力から始めます。Sales、Service、およびSlackは、ナンバーワンのエージェンティックCRMの中核をなしており、これらを合わせると第1四半期の純新規AOV(年間受注額)の60%以上を占めています。AgentforceのARR(年間経常収益)は、今四半期に10億ドルの大台を突破しました。当社の主要なアプリケーションであるSalesとServiceでは、人間とエージェントの両方がプラットフォーム上で拡大しており、前年比でシート数の成長が見られました。
当社のエージェンティック機能の価値を含む、SalesとServiceを基盤とするプレミアムSKUであるA1EおよびA4Xの受注額は、前年比で約60%増加しました。顧客がAgentforceを採用するにつれ、当社のプラットフォーム全体へと拡大していきます。第1四半期のAWU(アプリケーション・ワーク・ユニット)使用量に基づく上位10社の顧客は、平均して、過去1年間でSalesforceへの総支出を1.5倍に増やしています。現在、InformaticaがData 360の一部となったことで、すでにシナジーを解き放っており、買収以来、収益成長が加速しています。
これは、当社がインベスター・デーで提示したフライホイールであり、機能しています。
ロビン・ワシントン
これらの兆候は、ヘッドラインの数値にも表れています。第1四半期の収益は111億3,000万ドルで、不変通貨ベースで12%増となり、当社のガイダンスを上回りました。この予想を上回った要因は、Informaticaのオンプレミス事業とプロフェッショナル・サービスのタイミングによるものです。cRPO(継続的な残存履行義務)は、Agentforce、Data 360、およびSlackの継続的な勢いに牽引され、不変通貨ベースで約13%増の336億ドルで四半期を終えました。
これら両方の指標は、Commerce CloudおよびTableauの軟調さによって部分的に相殺されました。当社は、オペレーショナル・エクセレンスを通じて持続的な成長を推進しています。当社は社内のプレイブックを「カスタマー・ゼロ(Customer Zero)」と呼んでいます。当社自身が最初の顧客であり、自社のビジネスを運営するために自社製品を活用しています。
これが、私たちがリーンなエージェンティック企業を構築し、収益性の高い成長を推進する方法であり、FY2030の「Rule of 50」フレームワークに向けた軌道を維持することにつながっています。第1四半期には、AIコーディングツールの活用により、インシデントや欠陥を同時に減少させつつ、出荷する機能とコードの量を前年比で2倍にすることができました。
ロビン・ワシントン
ワークフローに直接組み込まれているSlackbotは、現在、Salesforceの歴史において最も急速に普及しているAIツールとなっており、従業員の生産性を年換算で380万時間向上させています。これは私自身の生産性の日常的な推進力にもなっています。規律ある実行は、引き続き当社の責任ある資本還元戦略を支えています。将来への自信を裏付けるものとして、当社は過去最大となる250億ドルの繰上自己株式取得(ASR)を開始しました。
これは、当社が承認している500億ドルの自己株式取得枠の半分に相当します。バイバック・プログラムと合わせることで、第1四半期の希薄化後株式数は前年比で10%減少しました。ASR単独では、第1四半期の株式数を1億3,000万株減少させ、これは発行済株式数の11%に相当し、第1四半期のNon-GAAP一株当たり利益およびGAAP一株当たり利益をそれぞれ0.23ドル、0.14ドル増加させました。次に、本年度の見通しについてお話しします。
ロビン・ワシントン
前年下半期の勢いを踏まえ、上半期の純新規AOVの成長はAOVの成長を上回り、2027年度下半期のオーガニック収益の再加速を牽引すると予想しています。数字について議論する前に、ガイダンスにおけるいくつかの主要な前提条件を挙げます。当社の第2四半期および2027年度の収益ガイダンスは、Agentforce、Data 360、およびSlackの継続的な勢いを反映していますが、MarketingおよびCommerceにおける継続的な弱さと、Tableauの受注および更新におけるさらなる軟調さによって部分的に相殺されています。また、Informaticaのオンプレミス収益が当社のビジネスに加わることで、ライセンス収益の変動性が高まることも予想しています。
それでは、数字に移ります。2027年度の収益ガイダンスの中間値を459億ドル〜462億ドルに引き上げます。また、サブスクリプションおよびサポートの成長については、不変通貨ベースで前年比約11%を見込んでいます。
ロビン・ワシントン
Non-GAAP営業利益率のガイダンス34.3%を据え置き、GAAP営業利益率のガイダンスについては、主にリストラ費用の増加により20.6%に調整します。当社のASRの初期の成功に伴う最近の債券発行により、営業キャッシュフローおよびフリーキャッシュフローに対して約5ポイントの逆風が生じました。その結果、両方の指標のガイダンスを、前年比4%〜5%の成長に更新します。第2四半期の収益は112億7,000万ドル〜113億5,000万ドル、不変通貨ベースで約10%の成長を見込んでいます。
第2四半期のcRPOの成長は、不変通貨ベースで前年比約13%となる見込みです。当社のガイダンスは、バランスの取れたポートフォリオの強さを反映しており、下半期の収益加速に対する自信を強化するものであり、これによりFY2030フレームワークの達成を可能にします。将来を見据えると、マークが説明した「Headless 360」戦略により、当社の獲得可能な市場は、これまで収益化していなかった領域へと拡大します。
ロビン・ワシントン
それが、FY2030への道のりの次の段階です。マイク、お返しします。
マーク・ベニオフ
ありがとう、ロビン。オペレーター、ここからは質疑応答に移りたいと思います。電話会議に参加されている他の方々への配慮として、各参加者には質問を1つに限定していただくようお願いします。それではオペレーター、最初の質問をお願いします。
オペレーター
これより質疑応答を開始いたします。本日のセッションでは、「挙手」機能を使用します。質問がある場合は、画面下部の挙手ボタンをクリックしてください。指名されましたら、ミュートを解除して質問を開始してください。
質問は1件に限定してください。ありがとうございます。それでは、キュー(質問順)を整理するため、少々お待ちください。最初の質問は、ジェフリーズのブレント・ティル氏からです。
どうぞ。
ブレント・ティル
こんにちは、こんにちは。マーク、AI主導のストーリーへの変革について、お考えをお聞きしたいと思っています。Agentforceの数字は素晴らしいですね。あなたが最も期待していることについて、他にどのようなことがありますか?顧客パイプラインからのシグナルとして、どのようなものが見えていますか?私たちが目にすることのできないような、あなたが期待している他の指標はありますか?ありがとうございます。
マーク・ベニオフ
そうですね、だからこそ決算電話会議において、このビデオというコンセプトに移行すること、また、お客様から直接お話を伺うことが非常に重要だと考えていました。私たちは、変革の過程にあるすべてのお客様を代表すると言えるようなお客様を、四半期ごとに数社選ぼうとしていると考えています。エキサイティングなのは、テクノロジーがこれらのお客様が自らの成果を上げる方法に、非常に劇的な影響を与えていることだと考えています。そのため、ジェームズが自身の決算電話会議でこの件に触れたのです。
私たちは、これからもそれを実現し続けていくつもりです。さて、私個人の視点をお話しさせてください。私たちは、かつてないほど自社でそれ(AI)を活用しています。
マーク・ベニオフ
今四半期についても少し触れましたが、help.salesforce.comにアクセスしてサービス関連の数字を見ると、比較的短期間のうちに400万件以上の自律的なサービス・トランザクションを提供したことがわかります。信じがたいことですよね。たとえ1-800-NO-SOFTWAREに電話して「2」を押し、サービス待ち行列に入って当社の営業組織をバイパスしたとしても、すべてが自律的であることに気づくでしょう。認証さえも自律的に行われ、Agentforceが対応します。
そして、もしある時点でAgentforceが質問に答えられないと判断した場合、問題を解決するために人間の担当者を直接呼び込みます。また今四半期、膨大な数のリードを自律的にクオリファイ(適格判定)したこともご覧いただいた通りです。これほどまでのことは、以前は決してできませんでした。すべてのお客様がこれを行うようになると考えています。
マーク・ベニオフ
Qualified社を買収したこともご覧いただいた通りです。当社でも、自社のビジネスを理解するのを助ける、アウトバウンドを行うSDRセールス・エージェントのようなものを持っています。すべてのお客様も同様にできるよう、これをモデル化しています。私が毎日Slackを使用する方法においてさえ、Slackbotを使ってビジネスに関するインサイトを得ており、コアビジネスで起きているあらゆることを真に把握しています。
そのようなインサイトを得ることができるのです。ビジネスのあらゆる側面において、エージェントが私のビジネス運営のあり方を変革しています。UCLAヘルスやPenFedの例で聞いたように、彼らのビジネスを変革しています。テクノロジーの観点から見て、私にとって今四半期に起きた最大の出来事は、Agentforceが利用可能になり、実質的にSalesforce検索に取って代わったことです。
マーク・ベニオフ
Salesforceユーザーである方々、つまり毎日Salesforceを利用している何百万人もの人々にとって、検索バーはアプリケーションの動作における極めて重要な部分です。Agentforceがその検索バーなのです。当社のあらゆるアプリ全体にわたって情報を検索・集約し、インサイトを得ることができるだけでなく、エージェントを作成することもできます。そして、それらのエージェントはSlackやMicrosoft Teams、他のアプリケーション、さらには「Salesforce Coworker」と呼ばれるスマートフォン上で直接動作するアプリ上にも登場します。
これは最もエキサイティングなテクノロジーです。なぜなら、実装する必要もなく、何かを再構築する必要もないテクノロジーだからです。突如として、このエージェンティック技術が、Financial Services CloudからHealth Cloudに至るまで、当社のあらゆるアプリケーションを直接強化しているのです。
マーク・ベニオフ
それが本当にエキサイティングなことであり、イノベーションのスピードと変化のスピードこそが素晴らしいのだと考えています。イノベーションの速度は、顧客の導入能力をはるかに上回っています。だからこそ、これらのお客様をお招きして、他のお客様に対して何ができるかのモデルを示していただくことが、現在、極めて重要(ミッションクリティカル)なのです。それでは、次の質問はKeith氏のようです。
Keith、お願いします。
キース・ワイス
素晴らしい。お招きいただきありがとうございます。Agentforceの勢いと、今四半期におけるそれらのAWUの加速、おめでとうございます。現在、投資家の間での議論は、そのタイミングと、それがどのように広範なビジネスの強さに転換されるかについてだと考えています。
私が伺いたい質問は、下半期の有機的なサブスクリプション収益の加速に対して、どこに自信の根拠があるのかということです。なぜなら、過去2四半期においてcRPOが予想を上回る結果は見られていないからです。今四半期はガイダンス通りでした。前四半期も同様でした。
そして、ブッキング(受注)の傾向が少し遅れているように感じられます。TableauやCommerce Cloudが、ビジネスの足を少し引っ張っているように感じられます。
キース・ワイス
Agentforceからの非常に強力なKPIがある一方で、過去第2四半期においてブッキングが十分に出てきていないという、これら議論の両面を整理するのを手伝っていただけますか。また、下半期の加速に対してどのように自信を維持しているのでしょうか。
ロビン・ワシントン
はい、Keith。まず私が質問にお答えし、Miguelや他のメンバーにも補足してもらうことにします。おっしゃる通りです。全体として、第1四半期および当社の第2四半期のガイダンスは、非常に強力なcRPOを示しています。
これは当社にとって先行指標です。また、当社が通年のガイダンスを引き上げたことも念頭に置いてください。10月まで遡って議論してきた2つの指標は、AOVを上回る純新規AOVの加速です。これを2026年度の下半期に確認しており、2027年度の上半期についても同様に確認しており、大きな自信を持っています。
これがもたらすのは、下半期におけるコア収益成長の再加速であり、そこにぜひ注目していただきたいと考えています。それを後押しする多くのモメンタムがあります。
ロビン・ワシントン
我々の大型案件の動き(big deal motion)についても話してきました。詳細はMiguelから話させます。明らかに、AgentforceとData 360の成功が見て取れます。それらのブッキングの50%以上は、既存顧客による追加購入(refilling the tank)によるものだと考えており、間違いなく良好な利用状況が見られます。
パイプラインは非常に強力です。また、TAM(総獲得可能市場)を拡大する機会も見えています。詳細はMiguelに少し詳しく話させます。cRPOだけでなく、成長の再加速に対する当社のコミットメントと自信こそが、今後のブッキングを見通す上での真の原動力であると考えています。
ミゲル・ミラノ
はい、Robyn、ありがとうございます。内訳として、いくつか他の指標についても付け加えさせてください。私たちは非常に手応えを感じています。明らかにヘッドラインの数字は好ましいものですが、私は特に、コアビジネスの強さを評価しています。
あなたが言及された純新規AOVの加速についてですが、当社は、固定為替レートベースでの有機的なサブスクリプションおよびサポートビジネスの再加速に自信を持っています。ところで、下半期には、買収したもう一つのビジネスであるInformaticaもあります。Informaticaは、ブッキングと収益の両面で一桁成長していたビジネスでした。しかし、第2四半期だけで、そのブッキングを、誰の予想をも超えて、桁外れに大幅に再加速させました。
「データは王(king)である」からです。まあ、私は娘が3人いるので、娘たちからは「データは女王(queen)だ」と言われますが。ブッキングの面において、そして収益の面においても、大幅な加速が見られています。
ミゲル・ミラノ
前四半期および今四半期においては、明らかに一部のオンプレミス更新のタイミングに左右されていますが、二桁成長を実現しています。コアビジネスに関しては、非常に重要な多くの要素が好ましい状態です。大型案件について言及されましたが、なんてことでしょう、Marc、純新規AOVが100万ドルを超える案件が98件もありました。上位10件の案件に注目してください。
それらを合わせると、年間の増分ブッキング全体で60%成長しました。RPOに含まれるTCVを見ると、
ミゲル・ミラノ
約8億ドルを追加しました。これは、昨年の同じ上位10件の案件の2.5倍に相当します。これは素晴らしい統計です。上位10件のうち7件において、シート、つまり新規シートが追加されました。
ロビン・ワシントン
その通りです。
ミゲル・ミラノ
これが、我々がAIを収益化するための新しい方法です。3つの新しい方法があり、そしてあなたが示唆されたように、さらにもう一つの方法が控えています。
ミゲル・ミラノ
1つ目は、既存のお客様のシートをアップグレードし、同一のユーザー、つまり人間のユーザーがAIを無制限に利用できるようにすることです。これがA1Eです。それらのシートに大幅なアップリフトがあったため、当四半期に60%増加しました。
ロビン・ワシントン
その通りです。
ミゲル・ミラノ
2つ目は、変革された我々のクラウドによって、新たなシートの需要層を見出していることです。我々のクラウドは以前のままではありません。我々はクラウドの一つひとつを個別に変革しています。私が15年間使用してきたSales Cloudも、全くの別物です。
ロビン・ワシントン
素晴らしい。
ミゲル・ミラノ
エージェントBDRがあります。Sales Cloudに対して話しかけることができます。パーカーがすでに言ったことなので繰り返したくはありませんが、Sales Cloudに対して照会を行う方法が非常に多くなったため、Sales Cloudへのログイン回数は減っています。Commerce Cloud、Marketing Cloud、すべてが変革されました。
大きな成長が見られます。今やこれらのクラウドのROIはより高くなっています。以前は我々の製品を購入する余裕がなかったユーザー層が、現在は購入しています。上位10件の案件のうち、7件にこれらが含まれています。
ロビン・ワシントン
ええ。
ミゲル・ミラノ
AIを収益化するための最大の方法は、顧客向けのユースケースによるものです。
ロビン・ワシントン
はい。
ミゲル・ミラノ
Flex Creditsを販売することによって、つまり燃料をタンクに注入するように(勢いをつけています)。上位10件の案件のうち6件はILA(無制限エンタープライズ・ライセンス契約)であり、そこでは大量のFlex Creditsを盛り込みました。顧客はユースケースを次々と、チャネルを次々と展開しています。彼らは確定的(デターミニスティック)な方向へと進んでいます。
音声(ボイス)へと向かっています。
ロビン・ワシントン
その通りです。
ミゲル・ミラノ
下半期の再加速については、非常に自信を持っています。
ミゲル・ミラノ
ビジネス全体について、私たちは楽観視しています。
ロビン・ワシントン
Keith、cRPOに関して最後に伺いたいのは、それが更新のタイミングにも左右されるという点です。このフライホイールを成長させ、コンサンプションについて考えるようになれば、売上高に対する変化における先行指標としての見方は、時間をかけて構築されていくものとなります。
ミゲル・ミラノ
必ずしも、そういうわけではありません。
ロビン・ワシントン
その通りです。
ミゲル・ミラノ
単に、販売サイクルが短くなっているためです。
ロビン・ワシントン
はい。
ミゲル・ミラノ
ところで、最後にして最大の、皆さんがおっしゃるような、「もう一つ控えているもの」があります。もう一つ控えているもの、それがHeadless 360です。我々は、ナンバーワンのエージェンティックCRMをあらゆる接点に提供し、顧客が現在いる場所に寄り添っていきます。
スリニバス・タラップラガダ
我々は、顧客およびパートナーと協力し、公正な方法で、適切な収益化の方法を見出していく予定です。
ロビン・ワシントン
その通りです。
スリニバス・タラップラガダ
それらの新しいインタラクション、および当社のプラットフォームにアクセスしているそれらの新しいユーザーについてです。
ロビン・ワシントン
当社のCROから直接お聞きいただいた通りです。我々は、2027年度下半期のブッキング、および収益の再加速に関して、非常に自信を持っています。
マイク・スペンサー
キース、ありがとうございます。ガブリエラ、ようこそ。それでは、あなたの質問をお受けします。
スピーカー14
こんにちは。ミゲル、本当にありがとうございます。ヘッドレスに関して、完璧に質問の準備を整えてくれました。マーク、そしてチームの皆さん、ヘッドレス戦略について、より具体的にはそれが「内製か購入か(build versus buy)」の議論とどのように交差するのかについて、少しお時間をいただきたいと考えています。
一方で、ロビンが話していたように、それがSalesforceにとっての機会と範囲(surface area)をいかに拡大するかという側面があります。その一方で、Salesforceからの「価値の抽象化(value abstraction)」を可能にしてしまうことによる、潜在的なダウンサイドをどのように防ぐのかについてお聞かせください。おそらく、顧客はより多くのことを自社内で構築したいと考えるかもしれませんし、あるいは、それが競合他社を利したり、価値の抽象化を招いたりするかもしれません。あなた方の収益化戦略と、どのようにダウンサイドを防ぐのかについて、少しお話しいただけますでしょうか?ありがとうございます。
マーク・ベニオフ
おっしゃる通り、ヘッドレスはおそらく今四半期で最もエキサイティングな発表です。パトリックに話してもらいたいと思います。パトリックは当社の最高マーケティング責任者(CMO)です。パトリック・ストークスがここにいます。
パトリック、我々にヘッドレス戦略についての洞察を少し提供してくれますか?
パトリック・ストークス
はい、喜んで。ちょうど舞台裏でこの準備をしていた時に、「前回の決算説明会ではヘッドレスについて何を話したっけ?」と話していたんです。すると、何も話していなかったことに気づきました。まだTDXでのローンチ準備をしていたところでしたから。
マーク・ベニオフ
その言葉を使ったかどうかも定かではないですね。
ロビン・ワシントン
まだ始めていませんでした。
パトリック・ストークス
その通りです。ええ、まだその言葉すら使っていませんでしたが、今ではそれが我々の戦略、顧客戦略、そしてどのように成長していくかという点において、非常に重要な要素となっています。これをローンチしたのは、ちょうど3月のTDXでした。ヘッドレスの非常にエキサイティングな点は、2つあると考えています。
一つは、Salesforceを用いた導入をより容易にするという、実際の影響を与えていることです。OpenAIのClaudeやCodexといったコーディング・エージェントが登場したことで、Salesforceを用いた構築はこれまで以上に容易になりました。これらのツールを使用すると、基盤となるAPIを接続できる必要があることに気づきますが、それはMCPと呼ばれるレイヤーを通じて行われます。それらをコーディング・エージェントに接続できれば、Salesforceの導入とデプロイはかつてないほど迅速になります。
その影響が数字に表れ始めていると考えています。
パトリック・ストークス
今四半期だけでも、本番環境を利用しているAgentforceの顧客は50%増加しました。これは我々の顧客だけでなく、グローバルなシステムインテグレーター(SI)にも、その影響が少しずつ現れ始めていると考えています。
スリニバス・タラップラガダ
Salesforceだけにとどまらないでしょう。
パトリック・ストークス
プラットフォーム全体にわたって、間違いなくそうです。Data 360の導入、Agentforceの導入、サービスの導入です。
スリニバス・タラップラガダ
ライフサイエンス、クラウド、IPです。
パトリック・ストークス
これらすべて、つまりライフサイエンスを含め、これらすべてが、今や単なる「会話」となります。それが一方の側面です。もう一方は、ミゲルが言ったこと、つまり、これは人々がどのようにSalesforceから価値を得て、活用するかという方法を真に変えつつあるということです。私の経験では、例えば人々がこの機能やコーディング・エージェントを取り出し、これらすべてを自分たちで構築しようとしている様子は見られません。
彼らがしたいのは、この機能を取り入れ、異なる方法でSalesforceを使用して、そこからより多くの価値を得ることなのです。複数のアプリケーションや複数の情報源にまたがるかもしれない一つの質問に対する答えを得るために、このアプリケーション、また別のアプリケーション、さらに別のアプリケーションへと個別のアプリケーションにログインするのではなく、今やこれらのMCPサーバーを取り出して、好きなツールに接続することができるのです。
パトリック・ストークス
もちろん、それらは私たちのアプリケーション内に存在します。マークが説明したように、Agentforce Coworkerとして、まさにあの検索バーにあります。もしSlackの顧客であれば、Slackbotを通じて直接アクセスできます。これはまさに、ヘッドレスな体験でもあります。
もしこれらをChatGPTやClaudeに接続したいのであれば、それも可能です。これらすべては、結果としてSalesforceプラットフォームからお客様へ、より多くの価値が提供されることにつながります。
スリニバス・タラップラガダ
それに付け加えさせてください。発表してからまだ1ヶ月も経っていないと思いますが。
パトリック・ストークス
ええ。
スリニバス・タラップラガダ
そうですよね?Salesforceは歴史的に非常にオープンであり、今四半期だけでも、私たちのコアプラットフォームでは1兆件を超えるAPIコールがありました。
パトリック・ストークス
ええ。
スリニバス・タラップラガダ
私たちが目にしているのは、ヘッドレスMCPツールにおいて、コール数が150万ドルを超えているということです。人々が利用しているのは、Coworkerや通常のオフサイトで行っているようなSalesforce内だけでなく、自身のワークフローの中でも利用できるようになっています。同様に、Slack向けのヘッドレスMCPサーバーを発表しましたが、Slackでは5,000万ドルのツールコールが行われました。私たちが分かっているのは、人々がワークフローの中でSalesforceを利用したいという潜在的な需要がある一方で、信頼できるインフラストラクチャを必要としているということです。
コンプライアンス、共有およびセキュリティモデル、すべての権限設定、そしてすべてのコンプライアンスを備え、大規模に実行するための運用インフラストラクチャを彼らは必要としています。彼らは価値を得ながら、それを使い続けるでしょう。Miguelが言ったように、私たちがやろうとしていることは新しい方法なのです。
スリニバス・タラップラガダ
私たちは、仕事が行われている場所ならどこでも価値を捉えたいと考えており、それがお客様と行っている対話です。お客様やISVパートナーなどと話をしながら、適切な価値を見出していくつもりです。これは私たちにとって新しいマネタイズ領域になると考えています。
パトリック・ストークス
その通りです。
マーク・ベニオフ
よし。それでは、もう少し詳細な話に移りましょう。今四半期は、私たちが初めて「ヘッドレス」という言葉を使った四半期であり、TrailblazerDXでそれについて話しました。私はツイートでもその言葉を使いました。
そのツイートは非常に拡散しました。正直に言うと、私にとってそれは驚きでした。なぜなら、もちろん、私たちはAPI、XML、SOAP、REST、そして今ではCLIやMCPにおいても、常に先駆者であったからです。システムは常にAPIファーストとして構築されてきました。
常に膨大な量かつ複雑なトランザクションを処理してきました。私たちは常にそれらのAPIの数値を報告してきました。今や、私たちのユーザーインターフェース全体が、基本的にはプラットフォームからAPIとして切り出されるという、新しいAPIさえも持っています。
パトリック・ストークス
今はHCXですね。ええ。
マーク・ベニオフ
私たちはその素晴らしい能力を持っています。あらゆるケースにおいて、プラットフォームは常にAPIファーストでした。すべてのアプリケーションがAPIファーストでした。私たちがヘッドレスを発表したとき、誰もが「ああ、彼らは上の部分を切り落としてしまったんだ」とか「アプリケーションを切り離してしまったんだ」といった様子でした。
私の意見では、彼らは少し混乱していたのだと思います。私たちのすべてのアプリがメタデータによって動的にレンダリングされていること、つまり、これがメタデータ駆動型プラットフォームであることを彼らは理解していないのです。パトリック、君はマーケティング責任者だ。人々の間でその混乱はどこから来たのだろうか? なぜ彼らは、ヘッドレスとはアプリケーションやSalesforceアプリがなくなることだと思ってしまうのだろうか?
パトリック・ストークス
そうですね、おそらく「ヘッドレス」という名前から、そのように示唆されているように見えるのでしょう。理解できます。もちろん、テクノロジーの世界にいれば、その用語は、UIがその下にある基盤となる機能やサービス(この場合はAPI)に直接リンクされていないことを意味する用語として、かなり長い間テクノロジーの世界で使われてきました。はい、Salesforceは常にオープンでした。
人々がここで非常に興奮したのは、Salesforceがこのような働き方を支持しているという考え方だと思います。
パトリック・ストークス
私たちは基本的に、「Salesforceの価値、そしてSales、Service、Commerce、Marketingといった私たちのアプリから得られる価値を活用して、Slackであれ、Claudeであれ、あるいはアプリ内で直接であれ、あなたが望む方法で働けるようにしたいのです」と言っていたのです。それこそがこの機能が真に可能にすることであり、人々はそれに非常に興奮したのだと思います。そして、おそらく、私たちがすべてをロックダウンして「いいえ、私たちのアプリ内でなければなりません」と言うのではないかという点において、少し不適切に懐疑的だったのかもしれません。Salesforceにおいて、そのようなことは一度もありませんでした。
Postmanが毎年言っているように、Salesforceは地球上で最も利用されているAPIセットだと思います。もし今日、あなたが構築しているのであれば、もしあなたがー
マーク・ベニオフ
この電話会議に参加している人々はその意味を知りません。単に説明してくれますか?あなたはそれを、専門家向けの極めて専門的な話(inside baseball)にしてしまっています。
パトリック・ストークス
もちろんです。それが意味するのは、あなたがビルダー(開発者)であり、何かを構築しているときのことです。これは今日、特に当てはまります。なぜなら、このコーディング・エージェント・ブームの結果として、膨大な数のビルダーが誕生しているからです。
ビジネスのために何かを構築しようとする際、ある時点でSalesforceに接続したくなる可能性が高いのです。私たちが目にしているのはそういうことです。どのプラットフォーム上でそれを行っているかは関係ありません。Salesforceの競合プラットフォームや、Google、AWS、あるいは当社のパートナー上で何かを構築しているかもしれませんが、ある時点でSalesforceに接続したくなるはずです。
だからこそ、それらのAPIは常に多大な利用をされてきました。エージェントを使って構築する場合、少し異なるタイプのAPIが必要になります。それが、私たちがMCPと呼んでいるものです。
パトリック・ストークス
それらのMCPサーバーを実際に公開し、「はい、これが私たちが人々に構築してほしい方法です」と言うことで、それは大きな驚きであり、正しい方向への大きな動きであったと考えています。また、それは私たちにとって真の収益化可能な機会を生み出すとも考えています。
ミゲル・ミラノ
一点付け加えさせてください。TDXでHeadless(ヘッドレス)を発表したことで、人々はこれがビルダー(開発者)のためだけのものであり、今や当社のCRMを分解できるのだと考えました。ちなみに、分解することは実際に可能です。大きなブレイクスルーは、ビルダー(開発者)層ではなく、ナレッジワーカー(知識労働者)層において起きたのだと考えています。
パトリック・ストークス
その通りです。それは、どのように働くかということに重点があります。
ミゲル・ミラノ
2つの具体的な例を挙げさせてください。私は年初から、基本的には対面で、1対1で100社の顧客にお会いしてきました。2つの例です。1つ目はAdecco(アデコ)で、あらゆる面で素晴らしい顧客です。
彼らはほぼすべてのクラウドを使用しています。昨年、Data CloudとAgentforceを導入しました。第1四半期の初めに、大きなコミットメントを行いました。彼らは基本的に、AIを隅々まで(wall-to-wall)設計しています。
そこには素晴らしいリクルーター・エージェントが稼働しており、何百万ものトランザクションが発生しています。彼らは音声(voice)にも移行しようとしています。私たちがHeadlessを発表したとき、彼らは電話をかけてきて、「ちょっと待ってください、あなたが何をやろうとしているのか理解させてください」と言いました。現在、彼らは他のエージェントを開発するために他のプラットフォームも使用しているため、いくつかのAIラボを用いてエージェントを保有しており、それらを通じて当社のデータにもアクセスしようとしています。
「Agentforceの外で構築しているこれらのエージェントも、Salesforceを活用できるということですか?」と彼らは聞きました。私たちは「その通りです」と答えました。
ミゲル・ミラノ
そのためにこれを行ったのです。今後、当社のプラットフォームにアクセスする新しいエージェントが大量に登場することになるでしょう。それが1つ目の例です。2つ目の例はAnthropic(アンソロピック)です。
Anthropicは、当社のCRM、Sales Cloud、そして言うまでもなくSlackの最大のユーザーの一つです。彼らの第1四半期までの利用量は5倍に急増しました。というのも、現在彼らはヘッドレスの観点からSales Cloudを利用しており、Coworkerや他のアプリケーションを通じてこれにアプローチしているからです。
パトリック・ストークス
その通りです。
ミゲル・ミラノ
Slackから(の導入)です。彼らはSales Cloudを活用しています。Headless(ヘッドレス構成)のおかげで、Sales Cloudは彼らにとってかつてないほど重要かつ戦略的なものになっています。これらは2つの例、極端な例ではありますが、私が顧客と交わすあらゆる会話がそうです。
Headlessのおかげで、彼らは満面の笑みを浮かべています。
マーク・ベニオフ
ああ、ありがとう、Gabriela。あの質問からエネルギーを感じ取っていただけたことを願います。オペレーター、次の質問をお願いします。
オペレーター
次のご質問は、ドイツ銀行のBrad Zelnick様からです。
ブラッド・ゼルニック
ありがとうございます。お招きいただき感謝いたします。皆様にお会いできて光栄です。マーク、AWU(エージェント・ワーク・ユニット)とトークン消費のメトリクスは、ソフトウェア業界において最大かつ最も急速に成長している指標の一つであり、顧客が製品を使用し、そこから価値を引き出していることを裏付けているようです。
これらの利用メトリクスを収益にどのように換算できるか教えていただけますか?例えば、AgentforceのARR(年間経常収益)は目覚ましいものですが、利用状況はより急速な導入を示唆しています。関連する追質問として、トークン需要が急増しているにもかかわらず、売上総利益率は低下していません。どのようにしてそれを実現できているのか、教えていただけますでしょうか?ありがとうございます。
マーク・ベニオフ
ええ。そうですね、多くの異なる論点があります。どこから話し始めるべきか正確には分かりませんが、当社の財務について、私たちが「エージェンティック・エンタープライズ(エージェントを活用する企業)」について話すとき、まず何よりも、明らかにSalesforceはソフトウェア業界における大規模な企業であり、83,000人の従業員を抱える最大級の企業の一つです。ここ数年、私たちはSrini(スリニ)と共にエンジニアを大量に増員してきたわけではありません。
Sriniがここに同席しています。彼が抱えているのは、何人でしたか、約15,000人のエンジニアでしたね?
スリニバス・タラップラガダ
はい。
マーク・ベニオフ
15,000人のエンジニアを約2年間維持してきました。ほぼ横ばいですよね?それがほぼ横ばいである理由は、エンジニアの効率性を高めるためにAIを活用してきたからだと言えます。特に今年は、これらの新しいコーディング・エージェントにより、さらに劇的な能力を目の当たりにしています。私たちのマージン(利益率)に関するストーリーにおける重要な部分は、エンジニアを増やすことも、G&A(一般管理部門)を増やすこともないということです。
私たちは主に一つの領域においてのみ拡大しています。従業員数は増加していますが、それは主に営業部門のMiguelの領域での増加です。なぜなら、皆さんも分かっている通り、私たちがここで皆さんと行っている「販売」や「コミュニケーション」ということを、エージェントがまさに代行しているわけではないからです。
マーク・ベニオフ
彼ら(エージェント)は、リードの適格性を判断したり、サービスを提供したりすることはできますが、営業においては、私たちがアプローチしなければならない市場のさまざまな領域が存在するため、依然として規模の拡大(スケール)が必要です。それが当社の拡大における重要な部分となりますが、同時にマージンの拡大でもあります。そのもう一つの側面として、本当に重要なのは、あなたが指摘した通りです。私たちはそのレベルのトークン使用量について、真に伝えていこうとしています。
おそらく、私たちは「エージェントを保有しているだけでなく、28.6兆ものトークンを提供しました」と、実際に公に語り始めた最初の企業の一つかもしれません。他の決算電話会議をいくつか聴きましたが、彼らがこれほど詳細なレベルにあるとは思いません。
マーク・ベニオフ
我々は、パトリックが真の先駆者となったこの38億ドル規模のエージェンティック・ワーク・ユニット(AWU)の領域にまで踏み込んでおり、顧客が実際にこのテクノロジーを実装する際に行っている、その真の深さのレベルをより効果的に伝える方法を模索しています。それは、我々がこのエージェンティック革命に足を踏み入れてからまだ数年に過ぎないという点でも、極めて重要なことだと考えていますが、我々はこれほどまでの採用と利用を目にしています。これまでにリリースしてきた他のどの製品においても、Agentforceで目にしているような新製品の規模感と成長レベルは、かつて見たことがありません。皆さんもそれを見ることになるでしょう。
私の意見としては、確証があるわけではありませんが、ビジョンを提示させていただきます。
マーク・ベニオフ
Agentforce Coworkerをすべての顧客に提供し始めると、管理者が「今、これらのユーザーに対して利用可能になった」と言えるようになるだけのことだと考えています。それは、アンドリュー・ルッソとの経験のようなもので、ある日突然、膨大な量の新しい機能と能力をすべてのアプリに追加できるという考え方です。トークン数は拡大し続け、増えていくことになるでしょう。社内でより多くのトークンを使用しているか? はい、エンジニアリングなどの自社運用において使用しています。
顧客のために使用しているか? はい、使用しています。そして、それを我々のマージン構造に吸収させています。OpenAIに多額の支出をしていないわけではありません。しています。
彼らのプラットフォームを使用しています。彼らのコーディングツールであるCodexを使用しています。Anthropicも使用しています。彼らのプラットフォームと、彼らのコーディングツールであるCoworkerを使用しています。
これら両方のプラットフォームを使用しています。
マーク・ベニオフ
これら両社は我々の顧客でもあります。彼らがどのようにそれらを使用しているかについて、非常に期待しています。我々も彼らの製品を使用しています。彼ら両社とも、SlackやSales Cloud、Service Cloudなど、あらゆる面で我々の製品を非常に積極的に利用しています。
それが実際に起きていることです。私が直接回答できていない部分はありますか?
ロビン・ワシントン
すべて網羅されていると思います。ブラッド、あなたのマネタイズに関する点に付け加えると、おっしゃる通り、AWUは顧客との間での業務遂行方法を測定するために、またカスタマー・ゼロとして社内でも使用している指標です。AWUの上位10社の顧客は、この1年間で我々に対して1.5倍以上の支出を行っています。これは、消費を通じて、また基本的には我々のコアプラットフォームからより多くの価値を得ることを通じて、時間をかけてマネタイズされています。
マーク・ベニオフ
この件については、おそらく正面から直接お話しすべきだと思います。
ロビン・ワシントン
はい。
マーク・ベニオフ
いいですか、我々はこれらすべての事項について、解約(attrition)に関するガイダンスを出すつもりはありません。これまでも出したことはありません。ミゲル、君は第2四半期に解約が減少していることについて話していますが、解約や、アカウント内のヘッドカウントやエージェント、そしてこれらの顧客で何が起きているかについて、どのようなビジョンを持っていますか?
ミゲル・ミラノ
我々の焦点はネット・ニュー AOVにありました。正直に申し上げますと、製品からバックオフィス、フロントオフィス、プロフェッショナルサービスに至るまで、組織内の全員に焦点を合わせ、足並みを揃えるために多大な努力を行ってきました。全員が、新しいブッキングと、流出(リーケージ)および解約(アトリション)との差額である、ネット・ニュー AOVという一つの指標に足並みを揃えています。我々は(方向性を)転換することに成功し、投資家向け説明会(Investors' Day)では、その曲線がどのようにマイナスであったかを示しました。
マーク・ベニオフ
さて、第1四半期は、貴社にとっても非常に強力な純新規AOVの四半期となりましたね?
ミゲル・ミラノ
それで、下半期はー
マーク・ベニオフ
なぜそのような変革が起きているのでしょうか?
ミゲル・ミラノ
重要なのは、私たちがカスタマーサクセスに注力していることです。これは常に注力してきたことですが、一部のインセンティブが社内で整合していませんでした。それらは、ほぼ今年の下半期から整合しています。私たちは、純新規AOVがAOVの成長を上回るのを確認しました。
上半期においても、純新規AOVの成長がAOVの成長を継続して上回るだろうと非常に確信しています。明らかに、それは両方のレバーによるものです。私たちは明らかに新規受注を増やしており、解約(attrition)による痛みを最小限に抑えています。場合によっては、顧客が製品を満足して使用できるように、アカウントエグゼクティブが製品を入れ替えることもあります。
上半期における純新規AOVもAOVよりも大きく成長すること、そして私たちがコミットした再加速について、非常に自信を持っています。いいですか、12〜18ヶ月前に何かをコミットする場合、私たちは優秀なプロフェッショナルではありますが、魔法使いではありません。
ロビン・ワシントン
はい。
ミゲル・ミラノ
それが実現しない可能性もありましたが、私たちは非常に強い意志を持って臨みました。そして、計画通りに遂行できていることを非常に嬉しく思います。実際には、ガイダンスを引き上げたため、計画よりも少し良い結果となっています。本当にありがとうございます。
ロビン・ワシントン
そうですか?
マーク・ベニオフ
素晴らしい。わかりました。
ロビン・ワシントン
ブラッド、マージンに関するあなたの指摘に関連して、もう一点だけ挙げたいことがあります。改めて、我々の2030年度の話に戻りますが。
マーク・ベニオフ
それは非常に良い質問ですよね?
ロビン・ワシントン
あなたの指摘通り、それはすべてを網羅していますよね?
マーク・ベニオフ
本当にその深部に踏み込んでいますよね?
ロビン・ワシントン
「Rule of 50」を掲げて2030年度に向けて邁進する中で、生産性を向上させるためにこれらのツールを活用する能力は、我々がいかにして「Rule of 50」を達成するかという点における極めて重要な要素です。Miguel Milanoが述べたように、Informaticaと共にトップラインを630億ドル以上に成長させると同時に、マージンと営業利益率を改善させることです。先ほど申し上げた通り、「カスタマー・ゼロ(Customer Zero)」は我々にとって最優先事項であり、それが「リーン・エージェンティック・エンタープライズ(lean agentic enterprise)」としての我々のフレームワークを実現する助けとなるでしょう。
マーク・ベニオフ
素晴らしい。分かりました、結構です。次の質問に移りましょう。
マイク・スペンサー
承知いたしました。それではオペレーター、最後の質問をお願いします。
オペレーター
最後の質問は、Evercore ISIのKirk Materne氏からです。
カーク・マターネ
お時間をいただき、ありがとうございます。Miguel、あるお客様がSlackを通じてSales Cloudを利用しているというコメントについて、詳しく伺いたいと思います。より広範なヘッドレス戦略の一環として、Slackについて少し掘り下げさせてください。Slackが、顧客ベースにおけるより広範なエージェント利用(agentic adoption)へのゲートウェイとなる可能性についてお話しいただけますか? 現在何が起きているのか、それがパイプラインの機会としてどのように積み上がっているのかについて教えてください。
Slackは信じられないほどのネットワーク効果を持つ製品のように思えますが、それが現在、あるいは下半期に向けて、より広範なエージェント関連のブッキング(bookings)に対して、果たしてどのような影響を与えているのか、あるいは与えると予想されているのかについてお聞きしたいです。よろしくお願いします。
マーク・ベニオフ
非常に良い質問ですね。ここにいるメンバーそれぞれが答えるべき内容だと思いますが、Miguel、まずはあなたから始めてもらえますか?
ミゲル・ミラノ
まず、トップライン(売上)の観点から、Slackがいかに戦略的になったかについてお話しします。今回のケースにおいては、ビルダー(開発者)とナレッジワーカーの両方にとって、Slackは非常にお気に入りのプラットフォームおよびインターフェースの一つとなっています。彼らはSlackの中に、アプリケーションにアクセスし、業務オペレーティングシステムを円滑にするための、マルチプレイヤー型のコラボレーションプラットフォームを見出したのです。Slackで起きていることは驚くべきことです。
ちなみに、私たちはAIラボの一つであるAnthropicとの素晴らしいパートナーシップを活用して、Slackbotをリリースしています。Slackbotは私たちのパーソナルアシスタントです。これにより、会社全体の生産性がだいたい3%ほど向上しました。今や私はすべてを、エージェントに依頼して行っています。
そのエージェントは、私のすべてのアプリケーション、すべての承認、すべての共有モデル、すべての会話にアクセスできます。そして、ビジネスは急成長しています。
ミゲル・ミラノ
ちなみに、ブッキング(受注)も急増していますが、そのビジネスの純AOV(平均注文額)も非常に素晴らしいものです。重要な特性として、Slack上でのMCPサーバーのツールコールについてお話しすると、そのほとんどは、Slackが提供する豊かなコンテキストを必要とするアプリケーションを構築しているビルダーによって行われています。AOV、トップラインの成長、ブッキングの成長、純AOVともに大幅な成長を遂げており、離脱(attrition)は極めてわずかです。
スリニバス・タラップラガダ
また、Slackは、エージェントと人間が共に働くということを示す、最良の具現化の場(manifest)であると考えています。
ミゲル・ミラノ
その通りです。
スリニバス・タラップラガダ
それをSlackで体験できるのです。チャネル内にいると、突然、これら多くのこと――特に今、私のエンジニアリング・チャネルで見ているのですが――の半分ほどの頻度で、誰かがSlackチャネルに質問やリクエストを投げると、エージェントがそれを聞き、回答しています。開発者がSlackでPR(プルリクエスト)を出すと、突然エージェントがそれを拾い上げ、実行しようとします。彼らがステータスレポートを求めていれば、それに応えます。
Slackこそが、人々がその具現化を真に理解できる場所だと思います。彼らは皆、人間として質問をしており、Slackbotはそれをパッケージ化された方法でより適切に表現する手段となります。これが高度なユースケースを推進している要因です。なぜなら、開発者コミュニティはこうしたツールを試す傾向があるからです。
非常に深く組み込まれています。
スリニバス・タラップラガダ
彼らはこの具現化をより多く目にしています。それが、当社の最も先進的な顧客やラボ、エンジニアリング組織が、私たちが考えていた以上にSlack MCPを利用している理由でもあります。これは重要な関心事だと思います。これがナレッジワーカーという一般層に広がっていくにつれ、人々が「これこそが働き方だ」と言うようになるため、Slackはさらに重要なものになると感じています。
私たちは常に、Slackは「仕事のオペレーティングシステム(OS)」であると言ってきましたが、今や人々はそれを真に理解できるようになったのだと思います。一度使い始めると、それは魔法のように見えるのです。だからこそ彼らは、「ああ、これこそが本来あるべき姿だ」と言うのです。
マーク・ベニオフ
ええ、パトリック、最後に君に話をしてもらいましょう。
パトリック・ストークス
ありがとうございます。ええ、すべてはSlackが提供するエクスペリエンスにかかっていると考えています。製品を使い始め、それがただスムーズに動作する。それはユーザーにとって特別な瞬間であり、その製品へと戻ることになります。
それこそがSlackの本質であり、実際、かつてないほど高度化しています。私たちはコラボレーションツールとして始まりましたが、それ以上のものになりました。単に組織知がすべて集まる場所というだけではありません。今では他のツールに対して呼び出しを行うこともできます。
人間と肩を並べて、その場でエージェントを稼働させることができます。コーディング・プロジェクトや、ここ2年間で登場した驚異的なコーディング・エージェントを見てみると、コーディングというのは一人で行う仕事ではない、ということですよね?
パトリック・ストークス
コーディングを行うとき、チームで作業しています。そしてSlackは、そのコーディング・エージェントと、エンジニアやデベロッパーのチーム全員が、その一つの――
スリニバス・タラップラガダ
ディールやサポート・チャネルにおいても、それはそこにあります。
パトリック・ストークス
その通りです。
スリニバス・タラップラガダ
Slack CRMによって、これらすべてを呼び戻しました。そこは自然な作業場所であると考えています。それが(成長を)牽引しているのだと確信しています。
マーク・ベニオフ
そうですね、まず第一に申し上げたいのは、私たちがこの会社を買収したとき、その売上高は10億ドル未満であったということです。
マーク・ベニオフ
はい。
マーク・ベニオフ
それは苦戦していました。問題を抱えていました。経営陣は、マイクロソフトに対してどのように競合していくのか、実に不明確な状態でした。当社の流通能力(ディストリビューション能力)と組み合わせ、さらに当社のコアアプリケーションの価値を加えたことで、今四半期の100万ドル規模の大型受注のほぼ半分をこれが牽引したというのが、重要なポイントだと考えています。
前年同期比で80%増です。これは、Slackがまさに絶頂期を迎えていることを意味しています。第二に非常に重要なのは、SlackのAWU(週次アクティブユーザー)が前四半期比で350%成長したことです。
マーク・ベニオフ
それは驚異的です。前四半期比で350%のAWU成長です。2年後には、Slackを利用するエージェントの数が人間よりも多くなるでしょう。これは未来の驚くべき一例であると同時に、この製品がいかに価値を高めているかを示すものでもあります。
より多く利用され、より多くのデータを持ち、より多くの機能を持つことで、その結果、より高いインテリジェンスを備え、これらすべての顧客に対してさらなる価値を還元していくことになります。これらすべての企業が、相互にSlackを通じたコミュニケーションを構築することができます。
マーク・ベニオフ
その通りです。
マーク・ベニオフ
同様に、もしあなたがSlackの顧客であれば、他の顧客とも容易に安全なコミュニケーションをとることができます。ミゲル、何か付け加えますか?
ミゲル・ミラノ
なぜなら、エンタープライズにおける最も豊かなワークコンテキストの一つとなるであろう、そのワークグラフが、ますます豊かになっているからです。コミュニティは、第1四半期にSlack上で300万のカスタムアプリを構築しました。これは前四半期比で8倍です。巨大なブームが起きています。
それらのカスタムアプリのうち、構築されたAIエージェント(サードパーティ製AIエージェント)は25万件にのぼり、前四半期比では2倍以上、前年同期比では8倍に成長しました。誰もがSlack上で作業をしています。
マーク・ベニオフ
(私の発言によって)ガイダンスを提供することにはなりませんが、こう言っても差し支えないと思います。Salesはすでに100億ドル規模のクラウドであり、Serviceもすでに100億ドル規模のクラウドであり、Dataもすでに100億ドル規模のクラウドです。Slack内で起きている成長率を見ると、第1四半期のACV(年間契約額)が驚異的であったことはお分かりでしょう。10億ドル未満で購入したものが、こうした状況によって加速しており、間もなくSlackもまた100億ドル規模のクラウドであるとお話しすることになると確信しています。
それでは、マイク・スペンサーにマイクを戻します。
マイク・スペンサー
はい。
マイク・スペンサー
ありがとうございます。また、本電話会議にご参加いただいた皆様、ありがとうございます。少しお知らせいたしますと、今週金曜日に四半期ウェビナーを開催いたします。本日の質問を踏まえると非常にタイムリーな内容となりますが、製品リーダーシップチームと共に、Slackbotおよび当社のヘッドレス戦略についてより深く掘り下げてお話しする予定です。
ぜひ金曜日のウェビナーにご参加ください。詳細は当社のウェブサイトでご確認いただけます。それでは、ご参加いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、また数週間以内にお会いできることを楽しみにしております。
オペレーター
ご参加いただきありがとうございました。以上をもちまして本日の電話会議を終了いたします。これにて回線をお切りください。